「文系でも半導体製造装置メーカーで活躍できるのか知りたい」
「半導体製造装置メーカーに興味があり、どういった文系職種があるのか知りたい」
「実際に半導体製造装置業界で働いている人から仕事内容を聞きたい」
このような疑問に対して、半導体製造装置メーカーの現役エンジニアがわかりやすく解説します。
また、半導体製造装置メーカーで実際に働いている人からしか聞けない生の情報をお届けします。
@電気工学
私はエンジニアですが、文系職の人とも仕事で関りがあります。
半導体製造装置メーカーの文系職種
半導体製造装置メーカーとは、半導体デバイスを製造する半導体製造装置を販売する会社のことです。
ちなみに半導体デバイスとは、スマートフォンなどに内蔵される樹脂ケースで覆われたICチップのことです。
一見理系の会社ですが、文系出身者も活躍しています。
文系職種として、営業、人事、経理、生産管理、資材調達、品質保証、知的財産などがあります。
この記事は半導体製造装置メーカーの文系職の仕事内容にフォーキャストした内容になってます。
@電気工学
私の職場では文系職もエンジニアも給料は変わらないです。
セールスエンジニア(営業)
セールスエンジニアは、いわゆる営業のことで主に顧客に半導体製造装置を販売します。
半導体製造装置メーカーの営業は理系出身者が多いですが、文系出身者の方もいます。
ただ顧客の半導体製造装置の説明を実施する必要があるため、ある程度理系の知識が必要です。
そのため入社してから勉強する必要があります。
また顧客は海外が多いので、出張が多く、英語を使う機会も多いです。
理系出身者で英語を話せる方は多くないです。
英語を話せると出世が早いので、その点文系出身者の方が有利と思います。
営業なので、コミュニケーション能力は必須です。
人事
人事は”採用”や”教育研修”を実施します。
半導体製造装置は技術力の総合格闘技なので、技術イノベーションを意識した採用活動を行う必要があり、採用担当は非常に重要な役割です。
社員の研修なども人事が行います。
私の職場では話上手が人事に多いです。
経理
経理は会社のお金の流れを管理します。
半導体製造装置は価格は数億円するものが多く、他業界と比較しても金額が桁違いです。
経理として大きいお金を扱いたい人にはオススメです。
当然ですが、期末に残業が集中します。
生産管理
半導体製造装置の生産計画を検討します。
半導体製造装置は基本的に人が手作業で組み立てるので、生産計画は非常に重要です。
またクリーンルームと呼ばれる特殊環境で製造を実施するので、製造スペースに限りがあります。
他業界と比較して、様々な要因を考慮して生産計画を練る必要があります。
資材調達
半導体製造装置の部品調達を実施します。
半導体製造装置は自動車の3倍以上の部品を使用していると言われているので部品点数がとにかく多いです。
資材は膨大な種類の部品の納期、コストを考慮する必要があります。
品質保証
半導体製造装置の品質保証を実施します。
半導体製造装置は操作を間違えると人体に重大な危害を加えるので、品質保証の重要性が特に高いです。
設計上の不備がなくても、製造時に組み立てミスが発生し、客先出荷後に事故が発生する可能性もあります。
製造出荷時の検査方法を検討するのも品質保証の仕事です。
理系出身者が多い印象ですが、文系出身者も活躍してます。
QC検定(品質管理検定)の3級は難易度が高くないので、取得しておくとプラスになると思います。
知的財産
知財は主に特許の出願を実施します。
特許の出願書類の作成には”弁理士”という国家資格が必要です。
知財はエンジニアが考案した特許案を確認し、エンジニアと弁理士の橋渡しをします。
”弁理士”や”知的財産管理技能検定”などの資格を取得していた方が好ましいですが、実際は資格を持ってない人の方が多いです。
@電気工学
半導体製造装置業界は扱う金額が大きく、仕事にやりがいがあります。
まとめ
- 半導体製造装置メーカーの文系職の仕事内容
半導体製造装置メーカーは理系のイメージが強いが、営業、人事、経理、生産管理、資材調達、品質保証、知的財産などがあり、文系出身者も活躍している。 - 他業界の文系職との違い
半導体製造装置は1台数億円と高価で部品点数も多いため、仕事のスケールが大きくやりがいがある。